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いじめの件数は減る一方 子どもの自殺件数が過去最多

2021/10/15
                 

いじめの件数は減る一方 子どもの自殺件数が過去最多

TBS NEWS

 昨年度、全国の小中高校で認知されたいじめの件数が新型コロナの影響もあって大幅に減った一方、自殺した子どもの数が調査開始以来最多となったことがわかりました。

実際に寄せられた相談
 「苦しいしもう全部辞めたいし楽になりたい」

 「苦しい」「つらい」。様々な生きづらさを抱える10代から20代の女性を支援するNPO法人の元には毎日のようにこうしたメッセージが届くといいます。そこには身近に相談できる人すらいない少女たちの悲痛な声があふれています。中には、「死にたい」という言葉も。

 文部科学省は、昨年度、自ら命を絶った子どもの数は415人だったと公表しました。調査開始以来、過去最多です。特にこの1年間で大幅に増えているのがわかります。橘さんは、長引くコロナ禍が大きく影響していると感じています。

bond Project 橘ジュン代表
 「コロナがあってからでは、自分が想像していたことがだいぶ変わってしまったという相談が多い。かたまっちゃうんですよね、つらい子同士が。特にSNSとかでは歯止めがきかなくなる」

 中でも深刻なのは、小中高のすべてで女子児童の自殺者数が増えていることです。特に高校生でその傾向が顕著で、自殺した女子高校生の数は前の年の1.7倍にもなっているのです。

bond Project 橘ジュン代表
 「特に女の子は『誰かと話したい』って気持ちがあるのかなと思う」

 橘さんたちはこれまでも繁華街などを見回っては、少女たちに声をかけ、相談にのるなどしてきました。しかし、新型コロナウイルスが蔓延するようになって以降、助けを求める声が増えて対応が追いつかなくなり、今月から相談時間をのばしたほか、対面で話を聞く場所を増やしたといいます。

 長引くコロナ禍。子どもの発達に詳しい専門家は「大人のストレス」も一因だと指摘します。

子どもの発達に詳しい 文教大学 成田奈緒子教授
 「大人の方たちが疲れていて、先が見えない不安というのがあって、子供はどうしても大人の不安をそのまま引き受けてしまう」

 子どもがSOSを発したときには、どう受け止めればいいのでしょうか?

子どもの発達に詳しい 文教大学 成田奈緒子教授
 「(学校に)行きたくないという気持ちを伝えた相手に受け止めてほしいということがあるので、『行きたくないんだね』ということを一旦受け止めてあげて」

 今回の調査結果をまとめた文部科学省は、「うつ病など病気の悩み、影響」が増えているのが特徴ではないか、としていて、悩みを抱えている人は相談窓口に気軽に連絡をしてほしいとしています。


                         
                                  

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